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   口上覚
 ?原氏塩川村西筋石ま仲宗根仁屋系内系祖西筋仁屋
 春豊三男西筋掟親雲上春起嫡子塩川仁屋春方嫡子西筋
 仁屋春昆嫡子塩川仁屋春宗嫡子塩川仁屋春宣嫡子
 仲宗根筑登之春但三男
 当歳弐拾七        多良間仁也春這
 
 右乍恐申上候、向裔氏故塩川與人嫡子来間村
 耕作筆者下地仁屋系内系祖塩川與人朝松
 五男水納目差朝福嫡子多良間仁也朝喜事、
 男子出生無之、七年成亥年致病死系絶相成
 何共残念至極、且驚歎入申仕合御座候、依之
 奉願候者、彼多良間仁屋春這事、聟養子之
 考を以朝喜長女おも夫婦召成、家内江引越
 四季之祭礼為致執行申事御座候条、何卒
 御憐愍被思召上、此節跡目相續仕候様被仰付
 被下度奉願候、此旨宜様御取成奉頼候、以上、

  口上覚
?原氏塩川村西筋石ま仲宗根仁屋の系内で系祖の西筋仁屋
春豊の三男である西筋掟親雲上春起の嫡子である塩川仁屋
春方の嫡子である西筋仁屋春昆の嫡子である塩川仁屋春宗
の嫡子である塩川仁屋春宣の嫡子である仲宗根筑登之春但
の三男。
当歳二十七        多良間仁也春這
恐れながら申し上げる。向裔氏故塩川与人の嫡
子である来間村耕作筆者下地仁屋の系内で系祖
の塩川与人朝松の
五男である水納目差朝福の嫡子である多良間仁
也朝喜には、男子が生まれず、七年前の亥年に
病死し、系絶えとなってしまいなんとも残念至
極で、一層、驚き嘆いている。これによりお願
いするのは、多良間仁屋春這を、聟養子とする
つもりで朝喜の長女であるおもと夫婦とし、家
内へ引っ越させて四季の祭礼を行わせているの
で、どうか御憐愍の情を示され、跡目を相続さ
せることを許可してもらいたい。この件をよろ
しく取りなしてもらいたい。以上。
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