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  • 現代語訳

  葉が落ちる際、霜露が降りたならば、
  子たる者、その霜露を踏んで
  自身の父母の死を思い出し、今の季節で
  あれば、この寒さきびしい時であろうと父
  母
  〔   〕
  痛み悲しむものである。春の時には、
  〔   〕若緑を
  〔   〕したならば、
  子たる者は、その雨露を踏んで
  父母を思い出し、
  今の季節であれば、
  もしかすると生き返るのではないかと憂い
  慎んで、父母を
  見たような感情となるとある。
  これは、親を思う深い心であり

葉凋落候砌、霜露降潤候得者
  為子者其霜露〔を〕履候而則
  我為死父母を思出、今の時分
  候得者、兎角父母茂此寒冷
  難場被成御座候半与父母之
  〔  〕悲ミ痛、且又春之時
  〔     〕若緑差添
  〔     〕候得者亦為
  〔子〕者者、其雨露を履
  候而則為死父母をおもへ出し
  今の時節者我父母茂□
  □や被生帰候半与憂慎而父母
  奉見様之心有之与相見得候
  是儀親を思之深キ心ニ而今
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