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- 翻 刻
- 現代語訳
人の妻たる者の守るべき点であると
みえる。そうであるので、夫たる者は
しっかりと慎み妻を教導することが
重要である。
一、また曰く、嫁をもらい受ける時には、五つ
の避けるべきことがある。一つ目に悪逆無道の
家の娘は嫁にもらってはならない。二つ目
に淫乱に耽る家の娘は嫁にもらってはなら
ない。三つ目に代々悪人を出し
死罪などに処されたことのある家の
娘は嫁にもらってはならない。四つ目に代々癩病などの
悪い病気を患い、子孫まで世代を越えて
うつる家の娘は嫁にもらってはならない。
五つ目に早くに父親が不在となり
人之為妻者之可守儀ニ
相見得候、然時者夫□成□るハ
能々相慎、妻を導教申
儀是ニ而候、
一 亦曰、嫁を乞候時、五ツ之嫌ひ
有之候、壱ツニ者悪逆無〔道〕之
家之娘者不可嫁、弐ツニ者
淫乱耽り候家之娘者不可
嫁、三ツニ者代々悪人致出来
死罪抔ニ被相行候家之
娘者不可嫁、四ツ者代々癩病
抔之悪敷相煩ひ、子孫迄
系越傳へ候家之娘者不可
嫁、五ツニ者早ク父親見失ひ