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  • 現代語訳

立てて、丁寧に礼式を行い、親類のなかで
  も招くべき方は
  招いて、礼式をしっかりと祝儀を行い、で
  きるだけ
  他人〔つながりのない〕の子を妻に迎える
  のが、夫婦有別の道理である。
  もし、仲立ちを立てて礼式を行わずに、
  親類にも音信もなければ、すなわち
  傾城遊びをすることと変わらず、ただ鳥獣
  に入れあげるのは必定である。したがって、
  このことをきびしく戒めるべきである。
一、『曲禮』に曰く、婚礼とは万世に(続く)
  子孫繁栄の始まりである。また、他人
  〔つながりのない〕の子から妻を迎えるのは、
  よそよそしいため、とくに(夫婦の)別の
  道理を明らかに行うできである。同姓と

慇懃禮式相行諸親類可召呼
 方者相招、右之礼式明白祝儀
 いたし、可成限ハ他人之子より妻
 相迎候儀則夫婦有別之筋
 ニ而候、若媒之礼式も不相行
 諸親類ニも致無沙汰候ハ丶、則
 〔傾〕城遊仕申ニ不相替、唯鳥獣
 〔之〕類ニ打入候儀、案中ニ候、仍而
 〔   〕稠敷被戒置候、
一 曲禮曰、婚礼之儀与申者萬世之
 子孫繁栄之始ニ而候、亦他人
 之子より妻相迎申儀者疎々敷
 有之候故、別而有別之道を
 明白ニ相行申儀ニ而候、同姓之
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