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  • 現代語訳

 なかったとしても構わないと申す(者は)、
  極めて賊人である。
一、王蠋曰く、忠臣というのは二つの顔を
  持って二人の主君に御奉公してはならない。
  また行いのよい女性は二人の
  夫に従わないものである。誠に人間の
  為、人間の道である。このように君臣・上
  下の関係は、
  義を重視して交際するものであり、
  義はすなわち天理自然のこと
  であるので、誠に人間のつとめ
  である。もし右の内容にある節度が
  なければ、御奉公人とは言えない。
  夫婦有別の条々
一、『曲禮』に曰く、婚礼とは事前に仲立ちを

不被成候間、不構様〔与〕申〔 〕、極々
  賊人与御座候、
一 王蠋曰、忠臣与申者面を弐ツ
  持候而、弐人之主君ニ御奉公
  不可仕、又行跡能女者弐人之
  夫ニ而不可相随与御座候、誠人間
  之為人間之道ニ而候、右君臣上下
  之間者題目義筋を以相交
  申儀ニ而、其義筋者則天理
  自然之儀候間、誠人間之當務
  ニ而候、若右ヶ条之節儀無之
  候ハ丶御奉公人与者難申候、
  夫婦有別之條々
一 曲禮曰、婚礼与申者兼而媒を以
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