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- 翻 刻
- 現代語訳
通る時には、慎みをもって腰をかがめる
べきとある。
一、『曲禮』に曰く、木の実類や御菓子を
(主君の)御前で下された時は、種の
あるものは、その種を懐中に
〔 〕とある。
一、〔 に曰く〕、忠臣の御奉公
〔 〕(主君の)御前に参上した
時には、忠節の心を励み、偽りや欺きの
言葉を申し上げず、さらには主君の命令で
自身の考えに納得できなければ、主君を
欺かずに率直に申し上げて、自分の考えを
隠してはならない。(主君の)御前から退い
て帰宅する時は、
もし我が主君の行跡が悪ければ
罷通候ハ丶相慎鞠躬仕儀与
相見得候、
一 曲禮曰木実之類幷御菓子
御前にて被成下候時ハ、核
有之物者、其核を懐中
〔 〕与相見得候、
〔一 曰〕忠臣之御奉公〔 〕
〔 御〕前江参上候而〔 忠〕
節之心相勵候而、偽言欺言
不申上、又君之被仰付候事茂
我心ニ不合点之儀者、君を不奉
欺候而真直ニ申上所存之程不可
隠候、御前を退致帰宅候而ハ
若我君之御行跡悪敷候而、