5ページ目

ページ数:005(全24ページ中)
  • 翻 刻
  • 現代語訳

通る時には、慎みをもって腰をかがめる
  べきとある。
一、『曲禮』に曰く、木の実類や御菓子を
  (主君の)御前で下された時は、種の
  あるものは、その種を懐中に
  〔   〕とある。
一、〔  に曰く〕、忠臣の御奉公
  〔   〕(主君の)御前に参上した
  時には、忠節の心を励み、偽りや欺きの
  言葉を申し上げず、さらには主君の命令で
  自身の考えに納得できなければ、主君を
  欺かずに率直に申し上げて、自分の考えを
  隠してはならない。(主君の)御前から退い
  て帰宅する時は、
  もし我が主君の行跡が悪ければ

 罷通候ハ丶相慎鞠躬仕儀与
 相見得候、
一 曲禮曰木実之類幷御菓子
 御前にて被成下候時ハ、核
 有之物者、其核を懐中
 〔 〕与相見得候、
〔一  曰〕忠臣之御奉公〔  〕
 〔  御〕前江参上候而〔 忠〕
 節之心相勵候而、偽言欺言
 不申上、又君之被仰付候事茂
 我心ニ不合点之儀者、君を不奉
 欺候而真直ニ申上所存之程不可
 隠候、御前を退致帰宅候而ハ
 若我君之御行跡悪敷候而、
横にスクロールをして閲覧してください