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- 翻 刻
- 現代語訳
同様に門外まで見送らなければならない。
さらに使者を家に招き入れて主君のご機
嫌伺いをする時には、白真の
装束を着用して、使者を上座に迎えて
自身は下がり、自身の考えを申し上げて、
使者がお帰りの際には先ほどのように下が
って伏して命令の内容を拝聞
する。
一、『論語』に曰く、主君の御所に参上
する時には、御門近くに着いたならば自身
の腰をかがめて(鞠躬して)、(通路の)真
ん中を通らず、
敷居(閾)を踏むことなく、主君が居る
部屋の見える場所を通る時には、
離れていたとしても、真正面を
右同前門外迄可奉送候、又
候哉、人を差上候而君之御機
嫌を奉伺候時者亦々心真之
装束仕、右之人者上座江直シ、
我引下り候而謹而我意趣申上、
〔被〕帰候時茂如最前下座江引下り
〔伏候而、告〕命之趣可奉拝〔聞〕
〔儀御座〕候、
〔一論〕語曰、君之御前〔所ヵ〕江参上仕
候時者、御門近参候ハ丶我ヵ
腰を鞠躬仕、真中ニ不可
通、閾を不可履候、君之被遊
御座候向を通候時者、如何程
相隔候とも、其真中より