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  • 現代語訳

 寝る時も外の寝座に移動して沐浴して、
  ただ敬心を差し起こし、翌朝参上するよう
  にとある。単に軽々しく参上するのは、
  臣下たる者として非常に不敬
  である。
一、『曲禮』に曰く、主君から召された時には
  (主君の意を)まずは理解して、その内容を
  理解すべきである。
  例えいかなる私用があったとしても、
  この使者の用事が終わらないうちには
  自宅であっても「脇入れ」はしては
  ならないとある。また、上使が派遣され
  拝領物がある時には、上使がお越しになっ
  た際に門外でお迎えして、御帰りの時も

寝候時も外之寝座ニ移沐浴
 仕候而専敬心を差起、翌朝参上
 仕儀与相見得候、唯輕々敷参上
 仕候儀為臣下者之至極之不敬
 ニ而候、
一 曲禮曰、君之御用向被仰付
  〔候時者御意〕之趣を先ニ奉承知候而
  〔       〕御用向可相弁候、
  譬如何成私用有之候共、右
  御使者与首尾方不相済
  内者我宿元成共曾而脇入
  不仕儀与相見得候、将又上使
  拝領之時ハ上使御出之砌
  門外ニ而奉迎、御帰之時茂
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