役人の修身用手習い史料(下地春増氏蔵)
資料について
儒教のテキストを参考に、忠や孝について書かれた文の一部である。主君への仕え方、親孝行、妻との関係などについて、『礼記』『曲礼』などを引用して解説している。先述の「人道記実書」と同じ内容を持つが、文章の表現が異なるため、差異の背景を検討する必要がある。また、文中に「今琉球ニ有之・・・」という記述もあることから琉球で作成された可能性もあり、琉球国の儒教テキストや儒教観念の受容を考えるうえで重要な史料といえる。
儒教のテキストを参考に、忠や孝について書かれた文の一部である。主君への仕え方、親孝行、妻との関係などについて、『礼記』『曲礼』などを引用して解説している。先述の「人道記実書」と同じ内容を持つが、文章の表現が異なるため、差異の背景を検討する必要がある。また、文中に「今琉球ニ有之・・・」という記述もあることから琉球で作成された可能性もあり、琉球国の儒教テキストや儒教観念の受容を考えるうえで重要な史料といえる。