「諸物代付帳」 (下地春増氏蔵)
資料について
墨付き一六丁のみ現存し、表紙および後半部分も欠けているため本来の全丁数は不明である。表題は欠けているが、内容から判断して「多良間島諸物代付帳」とした。 本文書の特徴の第一は、村レベルにおいて現存する唯一の「諸物代付帳」である。 第二は、年代の記載がないため正確には特定できないが、一八二六年(道光二六)、および一八五七年(咸豊七)の改定記事があることから、およそ一九世紀前半の文書として位置づけられる。 第三に項目は、「(菜蔬部)、菓蔬部、花草部、器用部」から構成されている。この構成は、八重山のものとほぼ同じ項目が列挙されているが、八重山のものよりは品目は少ない。