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「22
七出とハ 淫佚 不事舅姑 嫉妬 盗竊
無子 悪疾 多言
三不去とは 我と與に父母之三年之喪を更
前ハ貧賎後富貴 有所娶無所帰
悪務式譜に劉誠意か云婦人悪疾と無子と
多言と皆七出之條此無人理之言や不知故に
謂出自孔子伝て為典故大に可孩や夫淫と妬と
不孝と盗と此四者厚係婦人之悪徳婦而有之
出之宜也若悪疾と無有とは婦之不幸にして
得之則可悲か憫之甚也出之(婦を見せ消ち)無所帰惟有
速死而己至多言亦罪之小者不応罪至出(死を見せ消ち)也
夫婦人倫之首也婦以夫為天今不憐憫其
不幸而反而棄之豈天理ならんや孔子は大聖人
安得有此無理不經之語無如世人凡事不加細
思奸儉無良之徒假此欺天下竟無人致弁
不可解也

「22
附録:妻に対する「七出(しちしゅつ)」と「三不去(さんふきょ)」について
ただし、妻が不貞を働いた場合は、この限りではない。
七出(妻を離縁できる七つの理由)
淫佚(いんいつ) … 貞操を守らず、不貞を働くこと
不事舅姑(ふじきゅうこ) … 夫の両親に仕えず、不孝であること
嫉妬(しっと) … 夫の側室や妾に嫉妬し、家庭を乱すこと
盗竊(とうせつ) … 盗みを働くこと
無子(むし) … 子どもを産まないこと
悪疾(あくしつ) … 不治の病にかかること
多言(たげん) … 言葉が多すぎ、口やかましく家庭を乱すこと
三不去(離縁できない三つの理由)
我とともに父母の三年の喪を過ごした者
結婚時は貧しくとも、後に夫が富貴となった場合
妻が離縁された場合に、実家がなく帰る場所がない者
劉誠意(りゅう せいい)の見解
劉誠意(※明代の儒者)は、「妻が『悪疾(重病)』『無子(子を産まない)』『多言(おしゃべり)』であることは、七出に含まれるとされているが、これは人道に反する考えではないか」と述べている。
そもそも、この「七出」は孔子の教えに由来するとされているが、本当に孔子の言葉なのかは疑わしい。
もし本当に孔子の教えとして伝えられているのであれば、それは非常に誤った解釈であり、嘆かわしいことである。
特に、「不貞」「嫉妬」「不孝」「盗み」 の四つは、確かに重大な過ちであり、離縁されても仕方がない。
しかし、「悪疾(病気)」「無子(子を産まない)」は、女性の不幸であり、本人の責任ではない。
それを理由に離縁するのは、あまりに残酷であり、憐れむべきことである。
また、「多言(おしゃべりが多い)」も、大した罪ではなく、これを理由に離縁するのは理不尽である。
そもそも、夫婦は人倫の根本であり、妻は夫を支える存在である。
それにもかかわらず、夫が妻の不幸を憐れまず、むしろ見捨ててしまうのは、天理にかなう行為なのだろうか?
孔子は偉大な聖人である。
どうして彼が、このような非道で不合理な言葉を残すはずがあろうか?
しかし、世の人々は物事を深く考えず、悪賢い者たちがこの「七出」の教えを都合よく利用し、世の女性を苦しめてきた。
これは、誤解が生じたまま放置され、誰も正しく弁明しなかったことが原因である。
まことに理解しがたいことである。
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