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「17
事ことを知候はゝ是賢子孫ニ而窮通有命富貴
有天に至て官と成ては君に有忠国家之為を行ひ
己を潔く民を愛し上は朝庭之恩栄を受下ハ
万民之歓喜を留て人に是は何某之子孫と称せハ
揚名顕親と可申候官と不成者は守義安貧修身
時務を知て上は不犯国法下は清儀に不背して
人に是は何某之子孫と称せは是光前耀後と可申候
若気質愚鈍にして書を読事不能者は正しき
生理を可教候農工商と成ても宜彼に好心(事を見せ消ち)を存
好事を行ひ又節倹辛勤にして奢靡妄費
之儀無之礼儀を厚し国法を守り気持軽々敷
心意高大に無之様ニ可致教訓候義(中求利を見せ消ち)之中に利を求る渡世
を可致候利己損人明謀詐騙せしむへからす
酒色を貪賭博を好(一文字見せ消ち)或は争訟を起し或は良人
害する等之類堅可致禁止候如斯子孫を能教て
悪事を不令行禍を不令招(始之を見せ消ち)者始て是真心之

「17
理解しているならば、これこそが賢い子孫である。
人の運命は定められており、貧富や地位も天命によるものである。もし官職に就いたならば、君主に忠誠を尽くし、国家のために尽力し、清廉潔白であり、民を愛し、大切にするべきである。その結果、上は朝廷からの恩恵を受け、下は民からの喜びを得ることができる。人々が「これは○○家の子孫である」と称えるようになれば、名を高め、親の名誉を輝かせることになる。
たとえ官職に就かなくとも、義を守り、貧しさを受け入れながら自己を磨き、時勢を理解し、上は国の法律を犯さず、下は礼儀を乱さずに生きていれば、「これは○○家の子孫である」と称えられ、それが先祖を輝かせることにつながる。
もし生まれつき不器用で学問を習得できない者であっても、正しい生計の道を教えるべきである。農業や商業、工業に従事するのも良いことである。大切なのは、誠実な心を持ち、善行を積み、節約し、努力を惜しまないことである。贅沢や浪費を避け、礼儀を厚くし、国の法律を守り、軽薄な振る舞いや高慢な心を持たないように教育することが重要である。
また、正しい道の中で利益を求めることは良いが、自分の利益のために他人を傷つけたり、騙したりしてはならない。酒色に溺れたり、賭博を好んだり、争いごとを起こしたり、善良な人々に害を及ぼしたりするような行いは、固く禁じなければならない。
このように子孫を正しく教育し、悪事を行わせず、災いを招かせないことこそが、真の愛情である。
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