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「16
へく候奴婢を打辱(むを見せ消ち)すへからす生物を残害すは
急に可禁上候客人之前にして彼利口席上て之酒
狂言綺語を見真似しむへからす句論一切無益之
翫物を好て徒に日を不可費自古云朱に近付者は
赤く墨ニ近付者は墨し就中軽薄浮気之輩
悪人と不可令相交仮にも遊女慱奕之場ニ相近付
しむへからす交遊之友を儇候儀可為要緊候
凡常に可行事と不可行事と時々語て聞候は
自然に承引可仕候若承引於不致者可加責治候
常に云棒頭より孝子を出す驕養は忤逆之児子
なり子孫に読書を教て早々役儀に進事を希
図候は尤不是之事候只子孫之賢不賢を論可申候
役儀に進不進云にはあらす子孫聡明にして
書を可読者は端方厳正之師近を請て聖賢之
道を心実に教導仕候儀専要候子孫を能教て
孝第忠信礼義広恥を知て安分理ニ順畏法公に

「16
さらに、使用人や召使いをむやみに叱ったり、侮辱したりするべきではない。
生き物をむやみに傷つけることは、すぐにやめさせなければならない。また、客人の前で、利口ぶった振る舞いや、酒の席での乱暴な言葉や軽薄な話を真似させてはならない。
無駄な議論や役に立たない遊びに夢中になり、貴重な時間を浪費するべきではない。昔から「朱に交われば赤くなり、墨に交われば黒くなる」と言われるように、軽薄で浮ついた人々や悪人とは決して関わってはならない。特に、遊女のいる場所や賭博の場には近づけてはならない。
交友関係を慎重に選ぶことは、非常に重要なことである。日頃から、やるべきこととやってはいけないことを繰り返し話し聞かせれば、自然と受け入れるようになるだろう。もし言うことを聞かないようなら、厳しく叱ることも必要である。
「棒で叩いてでも孝行者を育てる」という言葉があるように、甘やかして育てると親に逆らう子どもになってしまう。
また、子どもに学問を教え、早く役職に就くことを期待するのは、本当に正しいことではない。重要なのは、子孫が賢いかどうかであり、出世するかどうかではない。
もし子どもが聡明で学問を習得できるならば、しっかりとした厳格な師のもとで、聖人や賢人の教えを実践的に学ばせるべきである。何よりも、子どもを正しく教育し、孝行、兄弟仲の良さ、忠義、誠実さ、礼儀を身につけさせ、恥を知る心を持ち、自分の身分をわきまえて理に従い、法律を畏れ敬い、公のために尽くすことを
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