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「14
癖と成て成人仕候而も奢侈放肆にして軽けれは
家門之敗壊し重けれは禍災を招て父祖を辱め
追悔すとも不及又教訓する事を知れとも其道理
を有不知者子孫之長進を願候得共其実は懈居候者と
同し子孫を教訓して書を今読候を第一之儀
候寄には書を読候迄にて致知力行之業なけれは
学(物を見せ消ち)文仕と申せ共道理におゐて自得せす我身之
乎子を愛せ苦労をさせよと被仰候子を愛する本意を
不知者常に教道にする事は行末を希富貴を
望ミ衣錦還郷等之事に(以下三文字墨筆にて囲む)行末を不過富貴を
謀り貨利を図て心を養成しむ是後来ニ而至て
何之好事かあらん役儀を勤ても(以下三文字墨筆にて囲む)好ても好事を
不為百姓を不愛利而己貪て家門を玷辱し
陰隲を折様し甚利欲を好て財を盗み法を
破て家を失身亡て父祖を辱しむ全是子孫

「14
悪い習慣が身について大人になれば、贅沢や放縦が当たり前となり、軽ければ家の没落を招き、重ければ災いを引き寄せ、先祖に恥をかかせることになる。そうなってから後悔しても、もはや手遅れである。
また、子どもに教育を施すべきことを知ってはいても、その本当の意味や正しい方法を理解していない者も多い。子どもの成長を願いながらも、実際には怠けているのと変わらない。
子どもに教育を施すことは、単に書物を読ませることだけではない。たとえ本を読めるようになったとしても、知識を活かして実践しなければ、学問をしているとは言えず、道理を身につけたことにもならない。
「子を愛するならば、あえて苦労をさせよ」と昔から言われている。しかし、子どもを愛する本当の意味を理解していない親は、教育する際に将来の成功や富貴ばかりを望み、「立身出世」や「錦を着て故郷に帰る」ことを目標にする。
しかし、将来のことを考えたとき、ただ富や名声を追い求めることが、本当に良いことだろうか。官職に就いても、民衆のために尽くさず、善行をなさず、農民を顧みることなく、自分の利益だけを貪る者は、家門に汚名を残し、祖先の功徳を損なうことになる。
さらに、欲深く金銭を貯めこみ、ついには財産を盗んだり法律を破ったりすれば、家を失い、身を滅ぼし、父祖の名誉を汚すことになる。それらすべては、子孫が
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