16ページ目
- 翻 刻
- 現代語訳
「16
口上覚
<塩川村杣山筆者>
一粟弐斗五升 棚原仁屋
<同村耕作筆者>
一同弐斗五升 池村仁屋
〆五斗起、
右乍恐申上候、私共事、当年代り合ニ付、先例通三月中ニ者帰帆可相成与故実飯米之儀、
其賦を以相仕立置候處、于今新役不罷下、見当相違相成、諸料之儀差迫居申候、依之奉
願候者、御都合之程茂如何敷、恐入奉存候得共、不便之者共旅先之諸続料見当相違相成、
于今帰帆之程先難計、至極心配仕居申候間、別段之御取訳を以、何卒本行之員数拝借被
成下度奉願候、返上方之儀、当年(貢、脱か)同前上納可仕候、此旨宜様御取成奉頼候、
以上、
<未> <塩川村杣山筆者>
三月 棚原仁屋
<同村耕作筆者>
池村仁屋
口上覚
<塩川村杣山筆者>
一、粟二斗五升 棚原仁屋
<塩川村耕作筆者>
一、粟二斗五升 池村仁屋
合計五斗起し、
右について恐れながら申し上げる。私どもは、今年(任務の)交代となっている。先例の通りであれば三月中には帰任するため、故実飯米(旅費)は、その予定で仕立てていた。ところが今になっても(交代する)新役の者たちが着任せず見込み違いとなり、諸経費が逼迫している。そのため、(この件を)要望することはいかがなものかと恐縮する次第であるが、不愍な者の旅先き(赴任地)での諸経費が予定外となり、帰任が何時になるのか不透明な状況で非常に不安であるため、特別の御高配によって、どうか本行(冒頭の粟の記載)通り借用を承認して頂きたい。返済については、今年の年貢と同じく上納したい。この件を宜しく(上役へ)取りなしてもらいたい。以上。
<未> <塩川村杣山筆者>
三月 棚原仁屋
<塩川村耕作筆者>
池村仁屋
