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- 現代語訳
「7
命つなかすゆる糸縄ともて
ゑ 絵書墨書や筆さきの縪
肝の上真玉朝夕みがけ
ひ 人やもの毎に我増るともれ
自満するものや誰もいかぬ
も 無理の銭かねや仇となていちふ〔欠〕
義理よおめつめて〔欠〕
せ 世間立波に渡る〔欠〕の船〔欠〕
肝と楫たもの麁相に持〔欠〕
す 勝れ不勝や肝からとや(る)よる
念の入ものに下手やないさめ
大清同治四年乙牛正月廿七日写 塩
おやけや下地仁屋
〔欠〕
「7
命を繋げる(伝承していく)手綱と思って。
ゑ 絵や文章が素晴らしくてもそれは小手先のこと。
大事なのは心で、常にそれを磨くことをおろそかにしてはいけません。
ひ 人や物事に「私の方が勝っている」と思って
自満する人は、愚かな人間になるだけです。
も 無理をして得た金銭は、自分の身の丈に合わず、自身の仇になる。
物事の道理をわきまえて、無理に金銭のやりとりはしてはいけない。
せ 世の中という荒波を渡る「人生」の船は
心こそがその舵となり指標となる。
す 上手下手というのは人の心がけ次第である。
真に打ち込む人に下手な人はいないのだから。
1865年乙丑年正月二十七日これを写す。 塩
おやけや下地仁屋
以下欠落
