6ページ目

ページ数:006(全7ページ中)
  • 翻 刻
  • 現代語訳

「6
肝ときもさらめ世界の習や
あ 遊ひたわふれの肝に染てからや異見寄すことん益やないさめ
さ 栄ひおとろいや夏と冬こゝろ
繰まわし〳〵遁苦しや
き 肝の根のすめな麁相にしちからや
手墨学文も仇となよる
ゆ 欲悪の事やちれ程もするな
列ひ積てからややまとなよる
め 珍らしやるものも肝に着しるな
着と人間怪我のもとひ
み 見馴聞なれや覚らすに染む
麁相に有人の側に寄めな
し 子孫よす事や油断とするな

「6
一番重要なのは心であり、それがこの世の中の常識なのです。
あ 遊ぶことが心に染みついてしまっては、
人からの助言や教訓も自分のためになりません。
さ 人生の栄華や衰えは、例えるなら四季のようで
夏と冬が交互にやってくるようで逃れることはできません。
き 自分の心を引き締める縄はおろそかにしてはいけない。(それを緩めると)
どんなに勉学に励んでもそれが無駄になるのです。
ゆ 欲というものは悪で、少しも行って(考えて)はいけません。
ほんの少しのものでも積もれば山のようになり、逃れられなくなります。
め 普段と違うことは、珍しくても受け入れなさい。
逆らうようなことがあれば、人生の過ちにつながるのです。
み 見たり聞いたりすることで自然と覚えていくものです。
だからこそ学問などをしない人の側にいてはいけないのです。
し 子孫への教育は少しも怠ることはいけません。
横にスクロールをして閲覧してください