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  • 現代語訳

「4
重さおもたさや肝とやよる
ら 楽に素立ちよしや苦しやしゆ碁
ことよ思めつめて浮世渡り
む 胸に有鏡朝夕思つめれ
列ひ積てからや磨くしや
う 惜しまらぬ玉の緒の命
若さたるかけて麁相持な
ゐ ゐの〔欠〕になても人〔欠〕花咲よめ
年と寄て行る油断するな
の 能羽有人も肝たか無ものや
花の咲出らぬ枯木こゝる
お おとさはしきやさや生付ともり
油断より外に科やないさめ
く 雲や風便て天のはていきよい

「4
とても重要なものは心の持ちようなのです。
ら 楽をして成長するのは後々苦しいことになるものである(字は「碁」だが、「基」の誤
常に心を磨くことで世間を渡りなさい。
む 心の中にある鏡は、朝夕に常に磨いておきなさい。
塵やほこりが積もってからは磨き直しが難しくなります。
う ひとつだけの命は惜しんでも惜しむことができない。
若さだけを頼りにして、うっかりと散らしてはいけません。
ゐ 同じ春がめぐってきても、人は若々しく同じ花を咲かせるだろうか。
年は常に取っていくものであるので、しっかりと油断をするな。
の 芸術や学問に才がある者で心・知識が修養されていない者は
まるで花の咲かない枯木のようなものである。
お 劣っていたり賢いというのは生まれつきだと思え。
そのようなことよりも勉学に励まず、自身が油断をすることの方が罪である。
く 雲は風を頼りにして天の果てまでも飛んでいける。
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