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泊与申所江潮懸、日数十五日振同所滞留ニ而六月六日那覇川入津仕候、旅中一日も不快無之、公事全相仕舞、十月二(十一の誤か)日那覇より出帆、羽立(翌?)十二日大ら村北之浦真謝泊与申所着舩、同廿三日漲水廻舩、今以無異相勤罷在申候、心安可有之候、男子まつかま母見舞用当便より罷下候様申付候處、来春便より可罷下旨申出候、別而息災相働候間、心安可有之候、
一中櫃壱ツ 一形付布壱反 一同□(衣偏+同)衣壱枚
一大和櫛壱ツ 一せん香四拾よい 一針弐拾本
一上茶壱斤 一萬金丹□々一包 一あらまかい弐拾枚
一砂糖入壺壱ツ 一小なへ壱枚 一□(金偏+平)壱刃
一真苧壱斤 一國分多葉粉三よい 一はんとふ壱本
一琉焼茶家壱ツ 一袷衣壱枚 一ひいく二ツ
一玉壱□半 一はなはふち弐拾粒 一おせ差四本
右御国元より之土産として令進之候、尤、銘々江之進物差遣候より乗入可相届候、銘々書状差遣、
に留まり、六月六日に那覇川(那覇港)に入った。旅中(出張中)には一日も不快となったことはなく、公務もすべて終了した。十月二日に那覇港から出帆し、翌十二日には「大ら村」北にある真謝泊という場所に到着して、同月二十三日に漲水港に着いた。現在も問題なく勤めている。安心してもらいたい。息子の「まつ」と「かま」と母への見舞い用の品物を当便で送るようにと伝えたが、来春便で送るとのことであった。とくに元気に勤めているので安心してもらいたい。
一中櫃一つ 一形付布一反 一同□(衣偏+同)衣一枚
一大和櫛一つ 一せん香四十結い 一針二十本
一上茶一斤 一万金丹〔 〕一包 一あらまかい二十枚
一砂糖入壺一つ 一小なへ一枚 一□(金偏+平)一刃
一真苧一斤 一国分多葉粉三結い 一はんとふ一本
一琉焼茶家一つ 一袷衣一枚 一ひいく二ツ
一玉壱□半 一はなはふち二十粒 一おせ差四本
右御国元(沖縄島)からの土産として進めるものである。なお、各人への進物を送ってから〔 〕届くはずである。各人宛ての書状も送付した。