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  • 現代語訳

      いそちあらためて我肝みかけ
     よ
十五  一 与所の上のきすも与所のきもともな
     ヨ
      我身のよし悪しむ定めくれしや
     た
十六  一 たるも勤めれは年寄ての楽よ
     タ
      子孫寄す事の為となよる
     れ
十七  一 礼儀わすれゝは闇の夜の小道
     レ
      わとゝそくなよる歩めくれしや
     そ
十八  一 謗らわんかもな誉らわんかもな
     ソ
      我肝思めつめれ朝もよさも
     つ
十九  一 常におめつめれ童よす事や
     ツ
      わらへしの肝と地ふくたいもの
     ね
弐拾  一 ねたさはらたちや怪我の本たいもの
     ね
      義理よ思めつめて我肝しめれ
     な
二十一 一 なま童やても白毛かめとても
     ナ

     急いで自分で改ためることで、己の心を磨きなさい。
      よ
十五  一 人の欠点は人のものだと他人ごとに思ってはいけない。
      ヨ
     自分の心や行動の善し悪しも定めることはむずかしいのだから。
      た
十六  一 誰でもきちんとも動けば、年を取ったときに楽になっていく。
      タ
     このことを子孫に教訓として語ることで、子孫への為になるのである。
      れ
十七  一 礼儀を忘れることはまるで闇の夜の小道を歩くことと同じである。
      レ
     転んで自分自身を傷つけることとなり、歩きにくいものです。
      そ
十八  一 中傷されることも、褒められることにも構うな。
      ソ
     常に自分の心の持ちようを考え続けるのだ。
      つ
十九  一 子供の頃聞いた教訓を常に心に問い続けなさい。
      ツ
     子供の頃の清らかな心は、人の生きる道の基本なのだから。
      ね
弐拾  一 妬みや憎み、怒りというものは自分や人を傷つける原因となる。
      ね
     物事の道理をよくわきまえて自分の心を鍛えなさい。
      な
二十一 一 今は子どもであっても、成長して老人になっても
      ナ
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