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  • 現代語訳

    一事ちゆふんすりは為となよる
     ち
     チヌ
八  一 知能さある人や世の中の手本
     チ
      朝夕勤めとて沙汰よ残す
     り      キシ
九  一 利根偽りや芥子の花こゝろ
     リ
     風やそかなても落のしけさ
     ぬ
拾  一 ぬがくれしやともて油断とむするな
     ヌ
     あまく働のあたになよみ
    る
十一 一 瑠璃の玉ともれ肝のもてなしや
    ル キジキ
     瑕束ぬ間の宝たいもの
     を
十弐 一 男生れとむをんな生れても
    ラ       ドウ
     油断さんものと我胴や持ふる
     わ
十三 一 我身にきすあらは我身のきすなふす
     ワ
     人のきすそして益やないさめ
     か
十四 一 かくちかくさりめ人のあやまちの
     カ

    ひとつの事でも 実行すれば世の為となるのである。
      ち
      チヌ
八  一 智恵や才能のある人物は世の中の手本となる。
      チ
     朝夕の学びをしっかりとして、後世に名を残すのである。
      り    
九  一 根も葉もない偽りは芥子の花のようなもので、
      リ
     風が吹かなくとも、落ちていく定めです。
     ぬ
拾  一 学業や仕事が苦しいからといって、由断してはいけない。
     ヌ
    ひろく働きをすることは自分の為にならないことはない。
     る
十一 一 心の持ちようは、宝石のように大切にしなさい。
     ル
     キズがつかない間はまさに宝である。
     を
十弐 一 男に生まれても女に生まれても、
    ラ
    しっかりと由断しないことが自身を律することにつながる。
     わ
十三 一 私に欠点があれば自分で気づき、直しなさい。
     ワ
     人の欠点に気づいたら、それを指適しても互いの利益になることはない。
     か
十四 一 人の過は隠そうとしても隠すことはできない。
     カ
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