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  • 現代語訳

    ●(阝+詹)園伊呂波哥
    い
壱 一 意見寄す事や身の上の宝
    イ
    耳の根をあけて肝よとめれ
    ろ
弐 一 櫓楫定めてと舩もはらしゆよる
    ロ
    寸法はすさすな肝の手縄
    は
三 一 恥よ思めつめれ朝夕物毎に
    ハ
    我肝おさめよるかなめともて
    に
四 一 にくさある人もにくさとむするな
    ニ
    肝の道筋や廣くあけて
   ほ ホタル
五 一 蛍火の影よ墨習てたいむす
    ホ
     油断さんものと沙汰や残る
    ヒ
    ヘヒタ
六 一 下手からと習て勝れいむしゆ
    ヘタ
   よる
    及はらんともて思案するな
    と
七 一 年の寄ててやり徒に居ゆる
  

  ●(阝+詹)園伊呂波哥
   い
壱 一 意見や教訓は自身の大切な宝である。
   イ
   しっかりと聞いて心に留めおきなさい。
   ろ
弐 一 船は櫓や舵をしっかりと使って進むものである
   ロ
   心の手綱の計算を誤るな
   は
三 一 恥というものを常に考えていなさい。
   ハ
   自分の心を修養して、研鑽するものだと思って。
   に
四 一 憎いと思った人物も、憎いと思ってはいけない
   ニ
   心の道筋は広く開けておきなさい。
   ほ ホタル
五 一 ホタルの小さな明かりでさえも学問をすることができるのだ
   ホ
   しっかりと油断をしない者こそ、後世に名が残るのだ。
    ヒ
   ヘヒタ
六 一 下手だからこそ学び、優れた者になるのだ。
   ヘタ
   自分を「できない者」と考えるだけで先に進まないのは良くないことである。
   と
七 一 年を取ったからといって、何もせずにむだに過ごしてはいけない。
   ト
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