9ページ目

ページ数:009(全13ページ中)
  • 翻 刻
  • 現代語訳

      いのちつなかしゆるいとなともて
     ゑゑ
四十三 一 絵書墨かきや筆先の餝れ
     ヱ
      肝の上の真玉朝夕みかき
     ひ
四十四 一 人や物毎にわんまさりともれ
     ヒ
      自満するものやはかぬいかん
     も
四十五 一 無理の銭金やあだとなていきふる
     モ
      義理よ思めつめて無理〔欠〕る〔欠〕
     セ
四十六 一 世間立波に渡る身の舟〔欠〕
     せ
      肝と楫たいもの麁相にも〔欠〕な
     す
四十七 一 勝れ不勝れも肝からとやよる
     ス
      年を入るものに下手やないさめ
 雍正四年酉年正月吉日
          蔡姓温●(阝+詹)園記
   意見口説

     子々孫々まで命を繋ぐ営みと思って励むのです。
     ゑゑ
四十三 一 絵や文章が素晴らしくてもそれは小手先のこと。
     ヱ
     大事なのは心で、常にそれを磨くことをおろそかにしてはいけません。
     ひ
四十四 一 人や物事に「私の方が勝っている」と
     ヒ
     自満する人は、愚かな人間になるだけです。
     も
四十五 一 無理をして得た金銭は、自分の身の丈に合わず、自身の仇になる。
     モ
     物事の道理をわきまえて、無理に金銭のやりとりはしてはいけない。
     セ
四十六 一 世の中という荒波を渡る「人生」は
     せ
     心こそがその舵となり指標となる。
     なので心の修練をおろそかにしてはいけない。
     す
四十七 一 上手下手というのは人の心がけ次第である。
     ス
     真に打ち込む人に下手な人はいないのだから。
 雍正四年酉年正月吉日
         蔡姓温●(阝+詹)園記
   意見口説
横にスクロールをして閲覧してください