忠孝婦人村原組

資料について

★この組踊作品は嘉慶5(1800)年に行われた尚温冊封に供するために創作された作品である。
この年に行われた冊封では前年、乾隆帝が崩御したため芸能が大宴で供されていないが、本作品はこれ以降行われる冊封の宴に必ず供される作品である。筆写年は不明であるが、詞章の前に各登場人物の「着付」が記されており、現存する組踊写本の中でも極めて貴重な資料である。
「着付」の内容は道光18(1838)年に行われた尚育冊封の芸能記録(『校註琉球戯曲集』)のものとほぼ一致している。
なお、本資料について當間一郎氏は『多良間村史第五巻資料編4 芸能』において『校註琉球戯曲集』と本資料の一部を比較し、「台本としては思ったほど出入りがないと言えるのではないか」としているが、「着付」および内容について尚家資料『組躍』のものとは少々の異同が見られるため、道光18 年の資料とほぼ同じものではなく、創作された嘉慶5 年から道光年間の間に書写された資料と仮定したい。

資料詳細

資料名 忠孝婦人村原組
カテゴリー 八月踊りの台本
ページ数 0ページ
資料コード 2-17
キーワード 歴史 年中行事 芸能
情報登録日
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責任表示に関する備考

資料目次

ページ 画像 内容(現代語訳)